「リラックマとカオルさん」ゆるくてかわいいだけじゃない! Netflixオリジナル作品
POST:19/03/06UPDATE:19/03/20
ほのぼの ゆったり リラックマ
カオルさんの家に住み着いたリラックマたちの癒しの日々を、あなたにも。
やさしくて、ちょっぴりほろ苦い。
リラックマとカオルさんたちが過ごす、
色とりどりの12か月。
OLカオルさんとリラックマたちの12か月を描く『リラックマとカオルさん』が 2019年4月19日からNetflixで独占配信スタート!!
1エピソードは11分、全部で13話の配信。
11分は短く感じますが、撮影した絵を24枚つなげてようやく1秒の映像ができるこま撮りフィルムの中では長編の作品。実写やCGでは表せない独特のあたたかみがある「こま撮り」が、リラックマとコラボして優しく癒される世界観に仕上がっています。
都内で働くOLカオルさんの声を演じるのは、女優の多部未華子さん。
アニメーション制作会社は「どーもくん」や「こまねこ」シリーズなど、こま撮りアニメの制作で知られるスタジオ・ドワーフです。
ドワーフのプロデューサー・松本紀子さんによると、本作は「日本の美しい四季に乗せて、働く女性の悩み揺れ動く心を描く」という大人の女性をメインターゲットにした作品とのこと。
リラックマの質感が本物のぬいぐるみみたいにもふもふ。ぬいぐるみなのにいきいきと動いていてかわいすぎる…本当に生きてるみたいで感動します!
リラックマとかわいい仲間たち
カオルさんと一緒に暮らしている2匹と1羽、かわいい仲間たちをご紹介します。
ぎゅうぎゅうかもしれませんが、仲良く暮らしているようです。
リラックマ
リラックマはOLカオルさんの家に突然おじゃまして、そのままだらだらとお世話になっている着ぐるみのクマです。中に入っているのは人なのか?正体は不明。背中にチャックがついていて時々着替えもしているようですが、中身を見た人はいません。
毎日だらだらゴロゴロしているので中身はおっさんとの噂もありますが、OLさんがかわいいクマだと思っていたのが実はおじさんだった…それはあまり考えたくないかも…。
リラックマは公式で、普通に日本語を話します。大好きなホットケーキとパンケーキの違いについて聞かれて、「おいしければなんでもいいんですよ」などと落ち着いたコメント。常に敬語で丁寧な言葉遣いはクマとは思えません。
今回のアニメではリラックマたちは特に言葉を話さない設定のようですが、みんな鳴き声は出しています。
リラックマは低めな声で、思った以上のクマっぽさ…リラックマとキイロイトリは想像通りのかわいい高い声です。
プロフィール
身長:165cm
好きな食べ物:ホットケーキ、オムライス、プリン、だんご
お気に入りのもの:カオルさんの黄色いビーズクッション
1番の関心ごと:毎日のご飯とおやつのこと
着替えはどうしているの?:着ぐるみの着替えは通販で買って何着もあるらしい。時々自分でお洗濯している。
着ぐるみの中は?:背中のチャックから時々水色の水玉柄がチラッと見える…。けれど中身は秘密です。
リラックマの身長は意外と高い165cm。
サンエックスの公式通販サイト「サンエックスネットショップ」では「リラックマ 実物大ぬいぐるみ」も発売されているので、「リラックマとカオルさん」を見て家に人間サイズのリラックマが欲しくなった方にはおすすめです。
しかし今回のアニメでリラックマが公式通りの身長165㎝だとすると・・・
ビジュアルイメージの2人の身長差は30cmくらいに見えるので、カオルさんの身長は2m近くということに!
アニメ版リラックマの身長は少し小さめ設定になっているんでしょうね。
座っているシーンではリラックマの足が短いからか身長差がほとんどありませんが、横幅がカオルさんの2倍はあるので結構大きく感じます。
コリラックマ
どこからともなくやってきた、白いクマの子。
リラックマの知り合いではないんだそう。さらに、胸に赤いボタンがついているためリラックマ同様本物のクマでもなさそう・・・。
コリラックマと名付けたのは、カオリさんに昔から飼われているキイロイトリ。
いたずらが大好き&元気でやんちゃなコリラックマです。
プロフィール
身長:115cm
好きな食べ物:いちご、リンゴ、さくらんぼ、ホットケーキ
お気に入りのもの:カオルさんに買ってもらったおもちゃ
1番の関心ごと:リラックマに落書きしたり、耳を引っ張ったりといたずらが大好き
着ぐるみの中は?:リラックマ同様、中身は秘密のようです。
キイロイトリ
キイロイトリはリラックマ達が来る前からカオルさんに飼われていた鳥。
鳥かごは出入り自由なのでいつも外に出てきてリラックマやコリラックマの世話をやいてくれますが、 リラックマはいつもゴロゴロしているので叱られています。
プロフィール
身長:ティッシュBOXたてに2個分
年齢:11歳
大事なもの:頭のてっぺんの2本の毛、カオルさんにもらった500円玉
得意なこと:お掃除。とてもきれい好きなんです。
苦手なこと:コーヒーを入れること
1番の楽しみ:お掃除中に見つけた小銭を貯金すること
リラックマだけでなくコリラックマも実物大ぬいぐるみが販売されていますが、 公式サイズだとやっぱり大きい!キイロイトリは特大ぬいぐるみ(全長55センチ大)として販売されているもので実物大ぬいぐるみではないのですが、公式サイズのティッシュボックスたてに2個分が大体40~50センチくらいなので(1箱20~25センチ前後)、実物大でも結構大きいような…鳥かごに入りきらない気がしますね!
アニメでの身長サイズはどのくらいなんでしょうか?
カオルさんを身長160センチとして対比させてみると、リラックマは約130センチ、コリラックマは約80センチ、キイロイトリは約30センチくらいになります。
だいぶ小さくなっているようです。かわいい!
カオルさん
カオルさんは今まで全く顔を出したことのないキャラクター。
公式プロフィールではいつもシルエットだけだったためイメージだけが膨らんでいましたが、今回やっと登場してくれました!
プロフィール
東京都内で働く25歳のOL
一人暮らし
頑張りすぎたとき:リラックマと一緒に休む
元気が欲しいとき:しっかりもののキイロイトリを見て身を正す
得意なこと:リラックマのリクエストが多い卵料理
得意なことその2:お裁縫。リラックマたちに時々着ぐるみを作っている
たまにコリラックマにいたずらされる
今回のアニメでは想像したとおり優しくてやわらかい雰囲気ですが、若干目が怖め。動いてるとそうでもないんですけどね…。
カオルさんは「アングリーバード」のキャラクターをつくったカナダ在住のフランス人、フランチェスカ・ナターレがキャラクターデザインを担当。ティム・バートン作品のパペットを担当しているイギリスのパペットメーカー「マッキノン&サンダース」の日本人彫刻師であるタカシ・タテオカが立体原型を作成しています。
”ナターレによるチャーミングでユーモアあるデザインを、タテオカが日本人の造形へと着地させた。”
と評価されているようですが、これまで登場していなかったキャラクターなのでイメージが違うという声は出てくるかもしれません。
実際に見てみるとまた違った印象になると思いますので、どんな風になるのかすごく楽しみです。
カオルさんの声:多部未華子
カオルさんの声を担当するのが演技派女優の多部未華子。
プロフィール
ジャンル:ドラマ、映画、舞台、CM、ファッションモデル
生年月日:1989年1月25日(平成元年)
出身地:東京都
学歴:東京女子大学卒業
身長:158センチ
血液型:O型
代表作:『山田太郎ものがたり』『デカワンコ』『HINOKIO』『君に届け』
所属事務所:ヒラタオフィス
優しくてしっかりもので芯のある女性カオルさんについてですが、多部さんはカオルさんの“間”が面白くて、共感したり、クスっと笑ってしまったりしたそう。
リラックマはまわりでも好きな子が多いそうで、癒しキャラですごく人気があることは多部さんももちろん知っていたそう。リラックマはかわいいに尽きますね。とのコメントも。
今回はネットフリックスが制作し世界中に配信されるということでプレッシャーを感じるのではないかと思いきや、「日本で一番癒されるといっても言い過ぎじゃないリラックマの存在を世界中のたくさんの方々に知ってほしい」と意気込んでいるようです。
youtubeの30秒ほどの動画では多部さんの鼻歌と短いセリフを聞くことができますが、私は想像通りの声で感動!
優しくてとてもいい声で癒されます。
脚本:荻上直子
プロフィール
ジャンル:映画監督
生年月日:1972年2月15日(昭和47年)
出身地:千葉県
学歴:南カリフォルニア大学大学院映画学科
代表作:『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』『めがね』
所属事務所:スールキートス
ほっこり、ゆったり、優しいストーリーの裏で実はリアルな女性の生き方を描いているという理由から、代表作『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』『めがね』などを手掛ける映画監督、荻上直子さんがリラックマの脚本を担当します。
リラックマのアニメーションを初めて製作、全世界に向けて配信するにあたり、リラックマはかわいいだけではダメ。深い人間模様や共感性の高いものである必要があります。
女性の生き方や悩みを軽やかに表現する荻上さんのつくるリラックマ、不器用で人間らしいカオルさんの毎日をほっこり等身大に描いてくれるのではないでしょうか。
クリエイティブアドバイザー:コンドウアキ
プロフィール
ジャンル:イラストレーター、キャラクターデザイナー
生年月日:1977年2月12日(昭和52年)
出身地:愛媛県
学歴:女子美術大学短期大学部造形学科情報デザイン専攻卒業
代表作:『みかんぼうや(キャラ原案)』『リラックマ(キャラ原案)』『あまぐりちゃん(第一弾キャラクター商品・書籍を担当)』
所属:2003年にサンエックスを退社し独立。現在はフリーランス
コンドウアキさんはリラックマの生みの親。今回のアニメではクリエイティブアドバイザーとして参加されています。
さらに、製作と監修はリラックマの著作権元であるサンエックスのリラックマチームが担当。
思い描いていたリラックマのイメージが崩れる心配は無さそうです。
コンドウアキさんはたくさんのキャラクターデザインを手掛けていますが、最近では同じくイラストレーターである夫の相澤タロウイチさんと2人のこどもとの生活を描いたコミックエッセイ「トリペと」が話題になっています。こども絵本「おふとんさん」も大人気。
リラックマだけでなく無限にかわいいキャラクターを生み出しているコンドウアキさんの勢いは全く衰えていませんね。
今でも十分世界中にリラックマファンがいますが、今回のアニメが世界中に配信されることでさらに増えることは間違いありません。コンドウアキさんへの注目度もUPしそうです。
アニメーション制作:dwarf ドワーフ
ドワーフは東村山にスタジオを持つこま撮りアニメ(stopmotion animation)制作会社。どーも君で有名ですね。
ドワーフはファンタジーの世界に住む小人のこと。ドワーフ代表の合田経郎さんによると森の奥でひっそりとものづくりをするドワーフのように、 自分たちも手作りの力を信じて長く愛される作品を作っていきたいという思いを込めて名付けたんだそうです。
2018年にドワーフでリラックマとカオルさんの撮影が始まりましたが一日に撮影できるのはわずか7秒~8秒。
1秒間の映像が何枚の画像で構成されているかはフレームレート(単位はfps)といい、テレビなどは30fps(1秒間に30コマ)、映画は24fps(1秒間に24コマ)で構成されています。 もちろん1秒間に表示させるコマ数が増えるほどなめらかでスムーズな動きになりますが、こま撮りの場合はスムーズに動きすぎてもコマ撮りらしさが消えてしまいます。 アニメの内容やシーンにもよりますが、こま撮りでコマ数を最大限に使うことはほとんど無いようです。
ドワーフの場合は基本的に1秒間12コマで撮影されていますが、細かい動きのシーンでは24コマで撮ることも。 一日に撮影できるのが7秒ほどというのも納得ですね。
リラックマの撮影は全12名のアニメーターを中心に、暗幕で仕切られたスタジオ内部つくられているカオルさんのアパート、職場オフィスなどのセットで各シーンが撮影されています。
アニメーター以外にも常時約40人のスタッフがリラックマをいきいきと動かすために力を発揮し、作品全体に関わる人間は400人にもなるそう。
特に冬の雪合戦のシーンなど、こま撮りの難易度が高い自然物を撮影する場面では緊張感がすごかったそう。 雪は塩で表現されており、寒い中雪を使って撮影しているわけではないようです。本物の雪に見えますね。
スタジオの外、小物類を制作している部屋ではスタッフが縁日のシーンに出てくる小物やカオルさんの顔や髪の毛パーツ、カオルさんの衣装を準備しています。
カオルさんの洋服は全13話で43着も登場するという相当なこだわり。その洋服もスタイリストが監修して制作されており、現実に自分の服のコーデに生かせるほど素敵です。カオルさんは何を着ても似合いそうだしファッションチェックも楽しみですね。おしゃれな洋服や小物使い、靴やアクセサリーにいたるまで全く目が離せません!
カオルさんのパペットは7体、リラックマ達は10体ずつ用意されており、リラックマが寝そべる時用などに少し柔らかい素材のパペットも用意したそうです。寝転んでいるリラックマのやわらかそうなたれ感はそんなこだわりからつくられていたのかと感心します。
リラックマやカオルさんが住む架空の街「荻ヶ谷」でカオルさんが達が住むサクラコーポ内の家具ももちろんすべて手作り。実際に住めそうなほど精工です。
ドワーフプロデューサー:松本紀子
プロフィール
ジャンル:プロデューサー
出身地:東京都
学歴:東洋大学社会学部卒業
代表作:『どーもくん』『こまねこ』『PLUG』『コカ・コーラ、マクドナルド等100本以上のCM』
所属:株式会社ティー・ワイ・オー ドワーフ
どーもくんやこまねこなどドワーフの代表的な作品をプロデュースしてきた松本紀子さんが、今回のアニメリラックマで小林雅仁さんを監督として起用した理由を話しています。
”「アニメを理解しつつ、実写ドラマを作ったことのある方にお願いしたいと思いました。魅力的な登場人物たちが織りなすドラマを撮れる方、そこで積み重ねてきた知識と画作りをきちんとストップモーションアニメに定着させられる方。それが小林監督だったのです」”
さらに小林監督に所属している撮影・照明部は実写制作を得意とするスタッフたち。 松本紀子さんいわく”「自然光の美しさを知ったうえで作り上げる世界は『ストップモーションアニメの常識』をひとつ飛び越えたスケールのあるものになったはず」”
シーンの時間帯によって太陽の位置を微妙に変化させるなどの小林監督のこだわり抜いた光の表現、自然の描写や四季の移り変わりがリラックマとカオルさんの見どころのようですね。
ドワーフ監督:小林雅仁
プロフィール
ジャンル:ディレクター
出身地:栃木県
学歴:武蔵野美術大学空間演出デザイン学科舞台美術専攻卒業
代表作:『DOMO!WORLD』『ネスレ、イトーヨーカドー、花王等のCM演出』
所属:株式会社ティー・ワイ・オー ドワーフ
監督の小林雅仁さんはインタビューで”「日本ってこういう国だよ、こういうところに住んでるんだよということをスパイスとして楽しんで見えるように桜やお祭りといった要素も盛り込んでいます」” と語ります。世界中の人に日本の良さや美しさを知ってもらいたいという思いを込めて制作されているようです。
乙女心は持っていると自負する小林さんですが、女性にしかわからない聞いたことのない会話には苦労したようで女性スタッフに「こういうとき何しゃべってるの?」と聞きながら作っていたそう。
従来のコマ撮りアニメにはなかったカット割りなども取り入れ、アニメのみではなくドラマとして成立する作品を目指して制作したとのことで、今まであまり公式では描かれなかったカオルさんとリラックマの日常をどうこま撮りで表現するのか注目したいです。
監督のおすすめ注目ポイントは普段おっとりしているリラックマが食べ物に関する時だけ動きが少し早くなるところ!
リラックマとカオルさんは4月19日から配信開始!
リラックマのかわいらさ、ゆるくてほのぼのした世界観をプロフェッショナルなスタッフ達が全力で表現する「リラックマとカオルさん」
Netflixにて4月19日より全世界190カ国で独占配信です。
こま撮りとしても人間ドラマとしても力の入った今作をぜひチェックしてみてください。